IT業界は発展の速度がすさまじく、画期的な技術も一年や場合によっては数か月で新技術にとって代わられて廃れていることなどもざらにあります。そんな中で仕事を長く続けていくためには、現在の業界における流行を把握する必要があるのです。
まず、新型コロナウイルスの流行により、「デジタルトランスフォーメーション」という単語をよく耳にするようになりました。これは文字通り、社会のデジタル化を推進する動きのことで、テレワークの拡大に伴う脱ハンコ化や書類の電子化などが該当します。また、近年注目を浴びているIoTもこの一種ととらえることもできるのです。
IoTとは「モノのインターネット化」と訳されることが多く、ネットワークに接続されていなかった既存の機器を新たにネットワークに接続することで、暮らしに新たな豊かさを提供する技術になります。スマホアプリと連携して部屋の空調を外から管理できるエアコンや、中身を読み取って買い出しのリストやレシピを提案してくれる冷蔵庫などがその一例です。
また、AIの技術が一般にも浸透しつつあります。AIによる自動返答サービス、AIがイラストを分析し自動で新しいイラストを生成したり、写真をイラスト化したりするなど、高度な人工知能を活用しようとする動きが活発になっています。もちろん、これらの技術の他にも様々な最先端技術のトレンドがありますが、どれもまだまだ発展途上であり、完璧なものはいまだ現れていません。逆に言えば、これらの最新技術に対する造詣が深く、より進歩を加速させるようなエンジニアが求められているとも言えるでしょう。