IT業界に努めていると聞けば、パソコンやITの知識が豊富で、知性的で、収入も高い、そんなイメージを持っている人も多いと思います。
しかしその一方で、IT業界から他職種へ転職していく人も実に多いのです。
また、新卒もIT業界への就職率は低いといわれています。
こういった状況で常に人で不足の状況に陥っているのがIT産業の実情です。
ではなぜこういった状況が深刻化してきているのでしょうか。
その大きな原因の一つがIT業界の労働環境の悪さだといわれています。
ITエンジニアは、忙しいときとそうでないときの差が極端に激しいです。
まして、システムがトラブルを起こしたり、メンテナンスが必要となった場合には、プライベートな時間を割いてでも仕事しなければならないときも多いのです。
システムは精密機器ですから、ちょっとしたメンテナンスが他のシステムなどを狂わせて、なた違うトラブルが発生、などということも珍しくありません。
そうなると、全てのシステムがうまく稼動するようになるまで仕事詰めということになります。
このような繊細な機器を扱うため、ストレスもたまりやすく、うつ病など、精神的に病んでしまう人も少ないといわれています。
こんな過酷な労働条件でも、収入は他の職種とさほど変わらない。
IT業界に勤めている人の中には、自分の収入を自給計算するとファストフードのアルバイトよりも安いと表現している人もいるほどです。
こういったIT業界の労働条件を少しでも改善するためには、今、仕事に従事していない専業主婦などの掘り起こしを諮ることも大切です。
かといって、ITにまったく興味のない人では困りますが、ITに興味がある人を対象に、専業主婦や育児中のお母さんでも働きやすい環境を作り上げる。
そうして人手不足を解消させることで少しでもIT業界で働く人たちの労働条件を改善させていくということが大切です。